出張管理システム(BTM)開発の完全ガイド

出張管理システム(BTM:Business Travel Management)は、企業の出張申請・承認・交通機関/宿泊の手配・費用精算・出張実績管理を一元化するシステムです。出張費のコスト可視化・不正申請の防止・手続きの効率化・法人契約での割引活用など、経費管理強化と業務効率化を目的に導入が進んでいます。コロナ禍後の出張需要回復を機にDXを推進する企業でシステム化ニーズが高まっています。

本記事では、出張管理システム(BTM)の開発を検討している経理担当者・総務担当者・ITリーダー向けに、システムの機能と導入形態の整理から、開発の進め方・費用相場・開発会社の選び方まで、プロジェクト全体を網羅した完全ガイドをお届けします。

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出張管理システム(BTM)とは:全体像と種類

出張管理システム(BTM)とは

出張管理システム(BTM)とは、企業の出張に関わる一連のプロセス(申請→承認→手配→実施→精算→報告)をデジタル化・自動化するシステムです。従来は紙・メール・Excel で行っていた出張申請・費用精算を電子化し、承認フローの自動化・交通機関や宿泊の最適な手配支援・費用の可視化・分析を実現します。

コーポレートカードとの連携・勤怠システム・会計システム・経費精算システムとの統合も重要な機能です。既製のBTMパッケージ(Concur・TRAVIX等)の導入事例が多い一方、自社の承認フロー・経費規程・既存システム連携の複雑さから、スクラッチ開発やカスタマイズ開発を選ぶ企業も多くあります。

出張管理システムの主な機能・特徴

出張管理システムの主な機能には以下が含まれます。
・出張申請・承認ワークフロー(多段階承認・代理申請対応)
・交通機関・宿泊施設の検索・予約・手配支援
・出張費用の事前見積・予算管理・上限チェック
・領収書・レシートのデジタル管理(スマホ撮影・OCR読取)
・費用精算・仮払い管理・コーポレートカード連携
・会計システム・給与システムへの連携
・出張実績・費用レポート・KPIダッシュボード
・海外出張対応(外貨換算・ビザ管理・緊急連絡等)

導入形態(クラウド・オンプレ等)の比較

出張管理システムの導入形態は以下の3つが主流です。
クラウド型(SaaS):初期費用を抑えて短期間で導入可能。グローバル対応や法改正への対応が自動アップデートで行われる。機能カスタマイズの制約がある場合も。
オンプレミス型:機密性の高い出張情報を自社管理したい場合や、既存の社内システムとの密な連携が必要な場合に適する。
スクラッチ開発:複雑な承認フロー・独自の経費規程・複数のシステム連携が必要な場合に最適。大企業・グローバル企業に多い選択肢。

出張管理システム(BTM)開発の進め方と工程

出張管理システム(BTM)開発の進め方

出張管理システムの開発では、自社の経費規程・承認フロー・既存システム(会計・人事・勤怠)との連携設計が最重要事項です。従業員が使いやすいモバイル対応UIと、経理・管理部門が効率よく処理できる管理機能の両面を設計することがシステム品質の核心となります。

要件定義フェーズ

要件定義では、現行の出張申請・精算業務の流れと経費規程を整理します。主な確認事項は以下です。
・出張申請・承認フローと承認者の種類(部門長・役員・経理等)
・交通手段・宿泊の手配ルールと上限金額
・費用精算のプロセスと精算タイミング
・コーポレートカード利用の有無と連携方式
・連携する周辺システム(会計・人事・勤怠・経費精算等)
・海外出張対応・グローバル展開の必要性
・インボイス制度・電子帳簿保存法への対応要件

設計・開発フェーズ

設計フェーズでは、承認ワークフロー設計・経費科目マスタ設計・外部システム連携API設計・モバイルUI設計を行います。電子帳簿保存法・インボイス制度など税務・会計コンプライアンス要件への対応も設計段階で確定させることが重要です。開発フェーズでは申請・承認・精算の各モジュールを段階的に実装し、既存システムとの連携テストを早期に行います。

テスト・本番稼働

テストフェーズでは、出張申請〜精算までの業務シナリオを網羅した総合テストと、会計・人事システムとの連携動作確認を実施します。本番稼働前には全社員への操作説明・変更管理コミュニケーション・移行スケジュールの周知が重要です。稼働後は精算処理時間・未精算件数・費用コンプライアンス率などをKPIとして継続的に改善します。

出張管理システム(BTM)開発の費用相場

出張管理システム開発の費用相場

出張管理システムの開発費用は、機能範囲・連携システム数・ユーザー数・グローバル対応の有無によって異なります。シンプルな申請・精算機能であれば300万〜800万円程度から、複雑な承認フロー・複数システム連携・グローバル対応を含む場合は2,000万円以上になるケースもあります。

費用の内訳と相場感

出張管理システム開発費用の主な内訳は以下の通りです。
要件定義・業務設計費:全体の20〜30%。承認フロー・経費規程の整理と設計工数。
開発費:全体の40〜55%。申請・承認・精算・連携の各モジュール開発費。
外部システム連携費:会計・人事・コーポレートカード連携の工数。
テスト・ユーザー研修費:全体の10〜20%。全社展開に向けたトレーニング費用を含む。
保守・運用費:年間で開発費の10〜15%程度。法改正対応のアップデートを含む。

コストを左右する要因

以下の要因がコストを大きく左右します。
・承認フローの複雑さ(承認段階数・条件分岐・代理承認等)
・連携する会計・人事・勤怠・コーポレートカードシステムの数と複雑さ
・海外出張対応・多通貨・多言語対応の範囲
・電子帳簿保存法・インボイス制度など税務コンプライアンス対応の深さ
・モバイルアプリの開発(iOS/Android対応)
・ユーザー数と展開拠点数
これらを要件定義段階で整理し、優先度をつけることが重要です。

開発会社の選び方とベンダー比較

開発会社の選び方とベンダー比較

出張管理システムの開発会社選定では、承認ワークフロー設計の経験・会計システム連携の技術力・税務コンプライアンス対応の知識を持つ会社を選ぶことが重要です。経理・総務部門の業務知識と、ユーザビリティの高いモバイルUI設計の両方を持ち合わせたパートナーが求められます。

選定のポイント

開発会社選定では以下のポイントを確認することをおすすめします。
・出張管理・経費精算・承認ワークフローシステムの開発実績があるか
・会計・人事システムとの連携経験が豊富か
・電子帳簿保存法・インボイス制度への対応経験があるか
・モバイルアプリ(iOS/Android)の開発実績があるか
・グローバル対応(多言語・多通貨)の実績があるか
・法改正に伴う継続的なアップデート・保守体制が整っているか

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まとめ

riplaは、出張管理システム(BTM)を含む業務効率化システムの開発支援実績を持つ開発会社です。承認ワークフロー設計から会計・人事システム連携・税務コンプライアンス対応・モバイルアプリ開発まで一貫して対応します。自社の経費規程や既存システム環境に合わせた最適な構築プランをご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。

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株式会社riplaでは、IT事業会社出身のプロフェッショナルが「Impact-Driven型支援」を通じて、プロダクトやシステムの納品・提供を目的とせず、お客様と同じ目線で、事業成果の達成をゴールとして、高品質なDX/開発支援をいたします。

また「Boxシリーズ」による、受発注管理・在庫管理・配送管理・業務システム・生成AI・SaaS・マッチングサイト・EC・アプリ・LINEミニアプリなどの標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」を活用することで、低コスト・短期間でのスクラッチ開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。IT事業会社出身のプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、「Impact-Driven型支援」を掲げ、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の実現に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。

 

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