顔認証システムの開発を検討している企業にとって、どのパートナーを選ぶかは非常に重要な判断です。AI・機械学習・セキュリティなど複数の専門領域が交差するこの分野では、技術力だけでなく要件整理やプロジェクト管理力も問われます。
本記事では、顔認証システム開発を依頼できるおすすめ会社を6社ご紹介します。各社の特徴や強みを比較し、自社に最適なパートナー選びの参考にしてください。
▼全体ガイドの記事
・顔認証システム開発完全ガイド|進め方・費用・発注方法を徹底解説
顔認証システム開発パートナー選びの重要性

顔認証システムは、AI・画像処理・セキュリティ・クラウドインフラが複合した高度な技術領域です。開発パートナーの選定を誤ると、精度不足・個人情報漏洩リスク・法的コンプライアンス違反といった深刻な問題が生じる可能性があります。適切なパートナーを選ぶことが、プロジェクト成功の最重要条件です。
適切なパートナー選定が成否を分ける理由
顔認証システム開発は、一般的なWebアプリケーション開発とは異なり、深層学習モデルの構築・チューニング・セキュリティ設計など専門的なスキルが必要です。経験の浅いベンダーに依頼してしまうと、認証精度が目標値に達しない、個人情報の取り扱いが不適切、開発コストが想定の2〜3倍に膨らむといった事態が起きやすくなります。実績豊富なパートナーを選ぶことで、これらのリスクを大幅に低減できます。また、2025年時点では顔認証に関連するプライバシー規制が各国で厳格化されており、法的知識を持つパートナーの存在が不可欠です。
発注前に確認すべきポイント
発注前には、過去の顔認証システム開発実績・使用しているAIフレームワーク・セキュリティ認証の有無・個人情報保護の対応体制を必ず確認してください。特に、医療・金融・行政など規制の厳しい業界では、ISMSやプライバシーマーク取得の有無が重要な判断基準となります。また、開発後の保守・運用サポート体制についても事前に確認しておくと安心です。複数社に見積もりを依頼し、技術提案の質を比較することも効果的な方法です。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
riplaの最大の特徴は、要件定義・業務設計・システム開発・導入支援・運用保守まで、ひとつの会社で完結できる点です。顔認証システムにおいても、業務フローの整理から始め、最適なAI技術の選定・カスタム開発・既存システムとの連携まで幅広く対応します。プロジェクトマネジメントに精通したコンサルタントが伴走するため、仕様の曖昧さや認識のズレを最小化しながら開発を進めることができます。
得意領域・実績
riplaは製造業・小売業・サービス業など多業種における業務システム開発の実績を持ちます。顔認証を活用した入退場管理・勤怠管理・接客支援など、実際のビジネス課題に紐づいた提案が得意です。また、導入後の現場定着支援にも力を入れており、システムを「動かすだけ」でなく「使われる」状態に持っていくための支援体制が充実しています。
日本電気株式会社(NEC)|世界トップクラスの顔認証精度を誇る

NECは、米国国立標準技術研究所(NIST)が実施する顔認証アルゴリズムの国際評価(FRVT)で世界トップクラスの精度を継続的に記録している、顔認証分野の世界的リーダー企業です。空港・行政機関・金融機関・大規模イベントなど多様な用途でグローバルに採用されています。
特徴と強み
NECの顔認証技術「NeoFace」は、マスク着用・老化・照明条件の変化など困難な条件下でも高い認証精度を発揮します。認証速度は1秒未満で、大量の照合が必要な空港の入出国管理にも採用実績があります。また、プライバシーへの配慮として、データの暗号化・分散管理・削除機能なども標準で備えており、GDPR対応も万全です。
得意領域・実績
NECは羽田空港・成田空港の顔パス搭乗サービスや、各国政府機関のバイオメトリクスシステムを手掛けています。国内では金融機関の口座開設本人確認や、大規模イベント会場のセキュリティ管理にも導入実績があります。大規模・高精度が求められる案件で特に強みを発揮します。ただし、大規模向けのソリューションが中心のため、中小規模の開発案件には別のベンダーの方が適している場合もあります。
株式会社NTTデータ|エンタープライズ向け顔認証の総合力

NTTデータは、国内最大規模のシステムインテグレーターとして、金融・公共・製造・流通など幅広い業種で顔認証を含む生体認証システムの開発・導入実績を持ちます。既存の大規模基幹システムと顔認証を連携させるプロジェクトにおいて豊富な経験があります。
特徴と強み
NTTデータの強みは、複雑な要件を整理しながら確実にシステム化する高い提案力と実行力にあります。顔認証エンジンには自社開発のものだけでなく、国内外の実績あるソリューションを組み合わせて提供します。また、セキュリティ・法規制対応・運用保守まで一貫して対応できる体制が整っており、特に金融機関・官公庁向けの高セキュリティ案件で実績が豊富です。
得意領域・実績
NTTデータは、銀行の顔認証ATM・デジタル本人確認(eKYC)・スマートシティの顔認証ゲートなどの大規模プロジェクトを手掛けています。国内外のグループ会社と連携することでグローバルな開発リソースも活用可能です。エンタープライズ規模のプロジェクトに対応できる一方、比較的大きな組織であるためスタートアップや中堅企業には提案から契約まで時間がかかるケースもあります。
ソフトバンク株式会社|AI・IoTと連携した顔認証ソリューション

ソフトバンクは通信大手としての強固なインフラ基盤を持ちながら、AI・IoT・クラウドを組み合わせたスマート顔認証ソリューションを提供しています。特にスマートビルディング・スマートシティ・リテールテック分野での顔認証活用において先進的な取り組みを行っています。
特徴と強み
ソフトバンクは、国内外の優れた顔認証技術を積極的に採用・統合し、クラウド型のSaaS顔認証プラットフォームを提供しています。5G・エッジコンピューティングと組み合わせることで、リアルタイム認証が必要な大規模施設管理や交通インフラにも対応可能です。また、リテール向けのカスタマー分析(年齢・性別推定・感情分析)と組み合わせたマーケティング活用の提案も得意としています。
得意領域・実績
ソフトバンクは、商業施設・オフィスビル・スポーツアリーナへの顔認証入退場システムの導入実績があります。キャッシュレス決済と組み合わせた「顔パス」決済システムの実証実験にも取り組んでいます。IoTデバイスや監視カメラとの連携が必要な案件でも強みを発揮します。通信インフラを持つ強みを活かしたクラウド型のサービス提供が中心のため、オンプレミス重視の案件では他社との比較検討が必要です。
株式会社日立製作所|製造・インフラ分野に強い顔認証開発

日立製作所は、製造・インフラ・社会システム分野で長年の実績を持つ総合電機メーカーであり、OT(オペレーションテクノロジー)とITを融合したシステム開発において国内トップクラスの実力を持ちます。顔認証においても社会インフラ・工場・交通機関での厳しい運用要件を満たすシステム開発が得意です。
特徴と強み
日立の顔認証技術は、悪天候・夜間・マスク着用などの過酷な条件下でも高い認証精度を保つ堅牢性が特徴です。特に公共交通機関・発電所・空港・港湾など、24時間365日の安定稼働が求められる施設での実績が豊富です。ハードウェア(カメラ・センサー・ゲート機器)からソフトウェア・クラウド管理まで一体で提供できる点も強みです。
得意領域・実績
日立は鉄道駅の顔認証改札システム・工場入退場管理・発電所セキュリティゲートなど多数の社会インフラ向け顔認証システムを手掛けています。また、政府・自治体向けのマイナンバーカードと連携した本人確認システムにも実績があります。IoT・AI・クラウドを統合したLumada(日立のデジタルソリューション基盤)を活用した包括的なソリューション提案も可能です。
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社|中堅企業向け顔認証導入に強み

富士フイルムビジネスイノベーション(旧富士ゼロックス)は、長年にわたるドキュメント管理・オフィスソリューションで培った法人向けサービス力を活かし、中堅・中小企業に適した顔認証ソリューションを提供しています。導入しやすい価格帯と充実したサポート体制が特徴です。
特徴と強み
富士フイルムビジネスイノベーションの強みは、全国の営業・サポート拠点を活かしたきめ細かな導入支援と、クラウド型勤怠管理システムとの連携が容易な点です。顔認証勤怠打刻・入退室管理・訪問者管理といった人事・総務部門が主体となる案件で多くの導入実績があります。初期費用を抑えながら段階的に機能拡張できる柔軟なサービスプランも魅力です。
得意領域・実績
富士フイルムビジネスイノベーションは、オフィスビル・製造工場・学校・病院などにおける顔認証入退場管理・来訪者受付システムの導入実績を多数持ちます。特に既存の複合機・プリンターとの連携を活かした多機能なオフィスセキュリティソリューションが好評です。全国の代理店ネットワークを通じた手厚いアフターサポートが、地方の中堅企業からも高く評価されています。
顔認証システム開発パートナー選びのポイント

6社の特徴を把握したうえで、自社のニーズに合った最適なパートナーを選ぶためのポイントを整理します。顔認証システムはビジネス要件・規模・予算によって適切なパートナーが大きく異なります。以下の基準で比較検討することをおすすめします。
実績と経験の確認方法
まず、自社と同じ業種・規模・用途での導入実績があるかを確認しましょう。例えば、小売業向けの顔認証接客支援と、空港向けの本人確認では要件が大きく異なります。提案資料に具体的な事例(業種・規模・認証精度・導入効果など)が掲載されているか確認し、必要であれば参照先企業へのヒアリングを要請することも検討してください。実績の量だけでなく、類似案件の質を重視することが重要です。
技術力と専門性の評価
使用する顔認証エンジン(自社開発か外部採用か)・認証精度の実績値(FAR/FRR)・対応OS・ハードウェア要件・クラウド対応状況を確認します。特に、PoC(概念実証)を実施してから本格開発に進めるかどうかも重要な判断ポイントです。PoC対応の柔軟性があるパートナーは、本番環境でのリスクを事前に検証できるため安心です。さらに、GDPR・個人情報保護法対応の実績と、具体的なセキュリティ設計の提案内容を評価基準に加えることをおすすめします。
プロジェクト管理体制の確認
顔認証システムは開発フェーズが多岐にわたるため、しっかりしたプロジェクト管理体制が不可欠です。専任のプロジェクトマネージャーが配置されるか、進捗報告の頻度・方法、仕様変更時の対応フローなどを事前に確認しましょう。また、開発完了後の保守・運用サポートの内容(SLA・対応時間・バージョンアップ対応)も確認が必要です。コスト面では、初期開発費用だけでなく5年間のトータルコスト(保守・ライセンス・インフラ費用)を比較することが賢明です。
まとめ

顔認証システム開発のパートナー選びは、プロジェクトの成否を左右する最重要決定のひとつです。今回ご紹介した6社は、それぞれ異なる強みを持っています。riplaは要件定義から運用定着まで一気通貫の支援が強みで、中堅企業のDX推進に適しています。NECは世界トップクラスの認証精度を持ち大規模・高精度案件に最適です。NTTデータはエンタープライズ向けの複雑な要件整理と実行力が強みです。ソフトバンクはAI・IoT連携のクラウド型ソリューションで、リテール・スマートシティ案件に向いています。日立は製造・インフラ・社会システム向けの堅牢な顔認証に強みがあります。富士フイルムビジネスイノベーションは中堅企業向けの導入しやすい顔認証ソリューションが充実しています。自社の規模・業種・予算・用途に合わせて最適なパートナーを選び、顔認証システム導入を成功させてください。
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株式会社riplaでは、IT事業会社出身のプロフェッショナルが「Impact-Driven型支援」を通じて、プロダクトやシステムの納品・提供を目的とせず、お客様と同じ目線で、事業成果の達成をゴールとして、高品質なDX/開発支援をいたします。

また「Boxシリーズ」による、受発注管理・在庫管理・配送管理・業務システム・生成AI・SaaS・マッチングサイト・EC・アプリ・LINEミニアプリなどの標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」を活用することで、低コスト・短期間でのスクラッチ開発を実現いたします。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。IT事業会社出身のプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、「Impact-Driven型支援」を掲げ、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の実現に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
