新規事業の立ち上げを検討しているものの、「どこから手をつければよいのか」「どのくらいの費用がかかるのか」「社内だけで進めるのに限界を感じている」と悩む担当者や経営者は少なくありません。新規事業コンサルは、アイデアの検討段階から事業計画の策定・市場検証・実行支援まで、幅広いフェーズにわたって専門家の知見を活用できる支援サービスです。
この記事では、新規事業コンサルの活用を検討する方に向けて、全体像・進め方・支援会社の選び方・費用相場・発注方法・失敗しないためのポイントを網羅的に解説します。各トピックの詳細は、それぞれの子記事で深く掘り下げていますので、必要に応じてご参照ください。
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・新規事業コンサルの進め方/やり方/流れや方法/手法/工程/手順
・新規事業コンサルでおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方
・新規事業コンサルの見積相場や費用/コスト/値段について
・新規事業コンサルの発注/外注/依頼/委託方法について
新規事業コンサルの全体像

新規事業コンサルとは、企業が新たな事業を創出・立ち上げる際に、戦略策定から実行支援まで一貫して伴走する専門サービスです。市場調査・競合分析・ビジネスモデル設計・MVP検証・事業計画書作成など、多岐にわたる支援メニューが用意されており、自社の課題や段階に応じて活用範囲を選ぶことができます。
新規事業コンサルが担う支援内容
新規事業コンサルの支援内容は、大きく「戦略フェーズ」「検証フェーズ」「実行フェーズ」の3段階に分けられます。戦略フェーズでは、自社のリソースや市場環境を踏まえた事業領域の設定・ビジネスモデル仮説の立案を行います。検証フェーズでは、PoC(概念実証)やMVP(最小限の製品)を活用して市場の反応を確かめ、仮説を磨き込みます。
実行フェーズでは、事業計画の詳細化・組織体制の構築・パートナー開拓・資金調達の支援まで踏み込むコンサルタントもいます。支援範囲はコンサルファームや担当者によって異なるため、依頼前に「どのフェーズを任せたいのか」を明確にしておくことが重要です。
新規事業コンサルの種類と特徴
新規事業コンサルは、支援主体によって大きく「大手戦略コンサルティングファーム」「中堅・専門特化型コンサル」「デジタル・IT系コンサル」「スタートアップ出身者・個人コンサル」の4種類に分類できます。大手戦略ファームは市場分析や経営戦略の立案に強みを持ち、グローバルな事例や豊富なナレッジを活かした高品質な支援が期待できます。
一方、デジタル・IT系コンサルはDXや新規デジタルサービスの立ち上げに特化した経験を持ち、技術面も含めた包括的な提案が可能です。スタートアップ出身コンサルは、現場感のある実行支援や少人数チームとの伴走が得意な点が特徴です。自社のフェーズ・課題・予算に応じて最適な種類を選ぶことが、成功への近道となります。
▶ 詳細はこちら:新規事業コンサルの進め方/やり方/流れや方法/手法/工程/手順
新規事業コンサルの進め方

新規事業コンサルの進め方は、一般的に「現状分析・テーマ設定」「市場調査・仮説構築」「ビジネスモデル設計」「検証・ピボット」「事業計画策定・実行」という流れで進みます。各フェーズを段階的に丁寧に踏むことで、事業の成功確率を高めることができます。
現状分析・テーマ設定フェーズ
最初のフェーズでは、自社の強み・資産・リソース・競合環境を棚卸しし、新規事業として取り組むべき領域とテーマを絞り込みます。「なぜ新規事業が必要か」「どのような価値を提供したいのか」という目的の明確化がここでの核心です。この段階が曖昧なまま進めると、後のフェーズで方向性がブレやすくなります。
現状分析では、SWOT分析・3C分析・PESTEL分析などのフレームワークを活用して、自社が参入すべき市場と避けるべき市場を整理します。コンサルタントの介在によって、社内の思い込みや見落としを客観的に補正できる点が大きな価値となります。テーマ設定が完了したら、次の市場調査フェーズに移ります。
仮説検証・ビジネスモデル設計フェーズ
テーマが決まったら、顧客インタビュー・デスクリサーチ・競合調査を通じて市場の実態を把握し、「誰に・何を・どうやって届けるか」というビジネスモデルの仮説を構築します。この仮説を元に、MVP(最小限の製品・サービス)を設計して市場に当て、顧客の反応を基に仮説を修正する「検証ループ」を回すことが重要です。
検証の結果をもとにビジネスモデルを洗練させたら、収益計画・コスト構造・KPI設定などを盛り込んだ事業計画書を策定します。この段階で投資対効果(ROI)を明確に示せるかどうかが、社内承認や資金調達の成否を左右します。コンサルタントは計画書の説得力向上においても重要な役割を担います。
▶ 詳細はこちら:新規事業コンサルの進め方/やり方/流れや方法/手法/工程/手順
新規事業コンサルにおける支援会社の選び方

新規事業コンサルの支援会社を選ぶ際は、単に実績の有無や知名度だけで判断するのではなく、自社の課題・フェーズ・業種特性にマッチしているかを総合的に評価することが重要です。依頼内容と支援会社の強みが噛み合っていないと、高い費用を支払っても期待する成果が得られないリスクがあります。
業種・テーマ別の専門性と実績確認
まず確認すべきは、自社の業種や参入しようとする市場領域における支援実績です。同じ「新規事業コンサル」でも、製造業のDX新規事業を得意とするファームと、消費財・EC分野に強いファームでは、知見の深さが大きく異なります。過去の支援事例・具体的な成果・支援後の事業継続率などを確認し、自社の状況に近い案件への対応力を評価することが重要です。
また、担当コンサルタントの経歴も重要な判断基準です。事業会社での新規事業経験者が担当するのか、戦略策定のみ得意な純粋なコンサルタントが担当するのかによって、実行支援の質が変わります。提案段階で担当者の経歴・スタンス・コミュニケーションスタイルを直接確認することをお勧めします。
伴走スタイルと支援体制の評価
新規事業コンサルには「成果物納品型(アドバイザリー型)」と「実行伴走型」の2つの大きなスタイルがあります。成果物納品型は戦略文書や調査レポートを提供するのが中心で、実行は自社で担う必要があります。一方、実行伴走型はコンサルタントが社内メンバーと一緒に走り、プロジェクト推進を実務レベルでサポートします。自社のリソース状況に合わせてスタイルを選ぶことが重要です。
支援期間中の定例ミーティングの頻度・意思決定のスピード感・中間成果物の確認タイミングなども、発注前に確認しておくべき重要な点です。特に新規事業は不確実性が高いため、状況変化に柔軟に対応できるファームであるかどうかを、提案内容や担当者の話し方から見極めることが大切です。
▶ 詳細はこちら:新規事業コンサルでおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方
新規事業コンサルの費用相場

新規事業コンサルの費用は、依頼するファームの規模・支援範囲・期間・担当者のクラスによって大きく異なります。小規模な単発のアドバイザリー支援から、数ヶ月にわたる伴走型プロジェクトまで幅広いため、まず自社に必要な支援のスコープを明確にした上で予算を検討することが重要です。
規模・支援内容別の費用目安
スポット的なアドバイザリー(月1〜2回の相談・レビュー)であれば、月額30〜100万円程度が相場です。戦略策定フェーズのみを依頼する場合(2〜3ヶ月)は、総額200〜500万円程度が目安となります。市場調査から事業計画策定・MVP検証まで一貫して依頼する中規模プロジェクトでは、総額500万〜1,500万円程度になるケースが多いです。
大手戦略コンサルティングファームに長期の伴走支援を依頼する場合、月額300〜500万円以上になることも珍しくなく、6ヶ月〜1年のプロジェクトでは総額2,000万円を超えるケースもあります。一方、中堅・専門特化型のコンサルや個人コンサルタントであれば、同程度の支援内容でも費用を抑えられる場合があります。複数社から見積もりを取得して比較することを強くお勧めします。
費用を左右する主な要因
費用に影響を与える主な要因として、まず支援するコンサルタントのランク(パートナー・マネージャー・アナリストなど)と稼働時間が挙げられます。シニアクラスのコンサルタントが多く関与するほど、1人月あたりの単価が高くなります。次に、調査・分析の深度や対象市場の複雑さも影響します。海外市場調査や専門性の高い業界への参入分析は、リサーチコストが加算されます。
また、支援期間の長さと関与頻度も費用に直結します。週次で密にコミュニケーションを取る伴走型は、月次レポート型と比べて費用は高くなる傾向があります。成果報酬型(事業化成功時に追加報酬を設定するタイプ)を採用するファームもあり、初期コストを抑えながら実効性の高い支援を受けられる選択肢として注目されています。
▶ 詳細はこちら:新規事業コンサルの見積相場や費用/コスト/値段について
新規事業コンサルの発注・外注方法

新規事業コンサルを外部へ発注・外注する際は、依頼先の選定から契約形態の決め方まで、事前に正確な理解を持っておくことがトラブル回避につながります。適切な発注プロセスを踏むことで、期待値の齟齬を防ぎ、プロジェクトをスムーズにスタートさせることができます。
発注先の種類と特徴
新規事業コンサルの発注先は、主に「大手戦略コンサルティングファーム」「中堅・専門特化型コンサル会社」「デジタル・DX特化型コンサル」「フリーランス・個人コンサルタント」の4種類に分類されます。大手ファームは分析力・ネットワーク・ブランド力に優れますが、費用は高額になりやすいです。専門特化型は特定業種や特定テーマ(EC・SaaS・製造業DXなど)に深い知見を持ちます。
デジタル特化型はITや技術を活かした事業創出に強みを持ち、プロトタイプ開発まで含めた支援が可能なケースもあります。フリーランスコンサルは費用を抑えながらも、特定領域で豊富な経験を持つ人材を活用できる選択肢です。ただし、サポート体制やリスク管理の面では法人ファームと比べて慎重な評価が必要です。
発注前に準備すべきドキュメント
発注先に対して正確な提案・見積もりを依頼するためには、事前に自社の情報を整理した依頼書(RFP)を作成することが理想です。具体的には、新規事業に取り組む背景・目的・経営課題、参入を検討している市場・領域、社内の推進体制・予算感・希望する支援期間・優先順位などをまとめておきます。
RFPが整備されていると、複数のファームから比較可能な提案を受けやすくなります。発注先の選定では、提案内容・担当者の質・費用・スケジュール感・コミュニケーションスタイルを総合的に評価することが重要です。最低でも3社以上から提案を受け、慎重に比較検討した上で発注先を決定することを強くお勧めします。
▶ 詳細はこちら:新規事業コンサルの発注/外注/依頼/委託方法について
新規事業コンサルで失敗しないためのポイント

新規事業コンサルを活用したプロジェクトで失敗するケースの多くは、コンサルタントの質や提案内容の問題ではなく、発注側の準備不足・目的の曖昧さ・社内連携の欠如に起因しています。ここでは、よくある失敗パターンとその対策、および見落とされがちなポイントを整理します。
よくある失敗パターンと対策
最も多い失敗パターンの一つが「丸投げ発注」です。コンサルタントに全てを任せて自社の関与が薄くなると、提案内容が自社の現実から乖離し、実行段階で「誰がやるのか」「社内に知見が残らない」という問題が生じます。コンサルとの協働では、自社担当者がオーナーシップを持ち、プロセスを通じて知見を吸収していく姿勢が不可欠です。
次に多いのが「成果物で満足してしまい実行に移らない」ケースです。戦略文書や調査レポートが完成した時点でプロジェクトが終了し、内部で誰も実行を主導しないという状態は珍しくありません。コンサルとの契約前に「成果物の納品後にどう動くか」「実行支援まで含めるか」を明確にしておくことが重要です。
また、「経営層の巻き込みが不十分」なプロジェクトも頓挫しやすいです。新規事業は既存事業との利害調整・資源配分・組織変更を伴うため、経営トップのコミットなしには推進力が出ません。コンサルの支援を最大限活かすためにも、プロジェクトのキックオフ段階から経営層を意思決定者として明確に位置づけることが重要です。
成功確率を高めるための実践的な取り組み
成功確率を高めるためには、まず「仮説検証を素早く回す文化」を社内に根付かせることが重要です。新規事業は最初から完璧な答えを求めるのではなく、小さく試して学びを積み重ねるアプローチが有効です。コンサルタントとのワークショップを単なる報告の場ではなく、仮説を実験に変えるアクション設定の場として活用しましょう。
また、定期的な振り返りと方向修正を厭わない姿勢も欠かせません。新規事業は外部環境の変化や市場の反応に応じて柔軟にピボットすることが求められます。コンサルタントとの間で「何を持って成功とするか」「どういう状況になったら撤退・方向転換するか」の基準を事前に合意しておくことが、プロジェクトの健全な推進につながります。
まとめ

新規事業コンサルの活用は、自社だけでは見えにくい市場の実態・リスク・成功パターンを、専門家の知見を借りて素早く捉えるための有効な手段です。本記事では、新規事業コンサルの全体像・進め方・支援会社の選び方・費用相場・発注方法・失敗しないためのポイントを概要レベルで網羅しました。
成功させるためには、「明確な目的設定と経営層のコミット」「適切なコンサル会社・担当者の選定」「自社のオーナーシップを持った協働」「仮説検証を素早く回す文化の醸成」の4点が特に重要です。費用の概算は依頼するファームの規模や支援範囲によって大きく変動するため、まずは複数のファームに相談し、自社のフェーズに合った提案を比較検討することをお勧めします。
各トピックについて、さらに詳しい情報は以下の子記事でご確認ください。新規事業コンサルプロジェクトを着実に成功へと導くための参考にしていただければ幸いです。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。IT事業会社出身のプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、「Impact-Driven型支援」を掲げ、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の実現に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
