Infor導入の完全ガイド

Infor(インフォー)は、米国Koch Industries傘下のグローバルクラウドERPベンダーで、世界67,000社以上に導入されています。製造・ヘルスケア・流通・ファッション・建設など特定業種に深く最適化された「Infor CloudSuite」シリーズが主力製品で、業種特化型ERPとして高い評価を受けています。日本でも製造業・物流企業を中心に導入が進んでいます。

本記事は「Infor導入完全ガイド」として、Inforとは何か・導入の進め方・おすすめ会社・費用相場・発注方法まで、導入検討から実現までに必要な情報を網羅しています。各テーマの詳細は関連記事リンクからご確認ください。

▼関連記事一覧

・Infor導入の進め方/やり方/流れや方法/手法/工程/手順
・Infor導入でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方
・Infor導入の見積相場や費用/コスト/値段について
・Infor導入の発注/外注/依頼/委託方法について

Inforとは:業種特化クラウドERPの強みと特徴

Inforとは:業種特化クラウドERPの強み

Infor Inc.は1979年に設立され、現在はKoch Industriesの完全子会社として、世界175か国以上でビジネスを展開するグローバルERPベンダーです。本社はニューヨークで、従業員数は約17,000名以上。SAP・Oracleと並ぶ世界トップクラスのERPベンダーとして認知されています。

Inforの最大の特徴は「業種特化(Industry Cloud)」という戦略です。汎用ERPを業種向けにカスタマイズするのではなく、最初から業種固有のビジネスプロセスをシステムに組み込んだ「バーティカルERP」として設計されています。製造業向け「CloudSuite Industrial(旧SyteLine)」、流通・卸売向け「CloudSuite Distribution」、ヘルスケア向け「CloudSuite Healthcare」、ファッション・アパレル向け「CloudSuite Fashion」、建設・エンジニアリング向け「CloudSuite Construction」など、業種別に特化した製品ラインナップを持ちます。

クラウドインフラはAmazon Web Services(AWS)を採用しており、マルチテナント型SaaSとして常に最新バージョンが提供されます。AI・機械学習プラットフォーム「Infor Coleman」、分析・BIツール「Infor Birst」、統合基盤「Infor ION」、ローコード開発「Infor Mongoose」など、エコシステム全体で企業のデジタル変革を支援します。日本市場では「Infor Japan」が代理店として製品販売・サポートを担い、製造・物流・ヘルスケア分野を中心に国内導入実績を積み重ねています。

▶詳しくはInfor導入の進め方・全体像をご覧ください。

Infor導入の進め方:5フェーズの全体像

Infor導入の進め方5フェーズ

Infor CloudSuiteの導入は、一般的に6か月〜18か月かかる大規模プロジェクトです。成功させるためには5つのフェーズを適切に進めることが重要です。

フェーズ1:業種・モジュール選定

自社の業種・業務課題に最適なInfor CloudSuite製品とモジュールを選定します。同じ製造業でも受注生産・見込生産によって適切な製品が異なります。RFPを作成し、認定パートナーからのデモンストレーションを通じて業務フィット度を評価します。期間の目安は1〜2か月です。

フェーズ2:要件定義・フィットギャップ分析

業務要件を整理し、Inforの標準機能との適合度(フィット・ギャップ)を分析します。ギャップへの対応は①業務をInfor標準に合わせる(推奨)、②設定で対応する、③最終手段としてアドオン開発する、の順で検討します。クラウドERPではカスタマイズ最小化が保守性の観点で強く推奨されます。期間は2〜3か月が目安です。

フェーズ3〜5:設定・テスト・Go-Live・定着

システムの設定・プロトタイプ構築・キーユーザー確認(CRP)を経て、単体テスト→結合テスト→総合テストを実施します。エンドユーザートレーニングとデータ移行を完了させた後、本番稼働(Go-Live)を行います。稼働後3か月の定着支援期間を設け、現場への確実な根付きを図ります。

▶詳しくはInfor導入の進め方・手順・フェーズをご覧ください。

Infor導入でおすすめの会社

Infor導入パートナーの選定はプロジェクト成否の7割を決めると言われます。日本でInfor導入を支援できるおすすめ企業を6社ご紹介します。

①株式会社ripla:コンサルから開発まで一気通貫

riplaは、IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、コンサルティングから開発・定着支援まで一気通貫で対応します。ビジネス成果へのコミットと現場定着支援を強みとし、中堅〜大企業のInfor導入を支援します。

②〜⑥:Infor Japan・デロイト・アクセンチュア・NTTデータ・日商エレクトロニクス

②Infor Japan(公式日本法人・グローバルサポート直結)、③デロイト トーマツ(業務改革×グローバル展開)、④アクセンチュア(AI活用×大規模導入)、⑤NTTデータ(国内法規制対応・既存システム連携)、⑥日商エレクトロニクス(中堅製造業特化・コストパフォーマンス)の5社が主要パートナーとして活動しています。

▶詳しくはInfor導入でおすすめの開発会社・ベンダー6選をご覧ください。

Infor導入の費用相場・コスト

Infor導入の費用相場

Infor CloudSuiteの導入費用は企業規模・業種・モジュール数・カスタマイズ量によって大きく変動します。費用は大きく「SaaSライセンス料(月額・年額)」「実装コンサルティング費用(初期)」「インフラ・連携費用(初期)」「教育・トレーニング費用(初期)」の4つに分類されます。

【規模別の導入費用目安(初期費用合計)】
・中小企業(100〜300名):3,000万〜8,000万円
・中堅企業(300〜1,000名):1億〜3億円
・大企業(1,000名以上・グローバル展開):3億〜10億円以上

年間ランニングコスト(SaaS料・保守・サポート)は初期費用の25〜35%が目安です。5年間のTCOで見ると、初期費用と同額以上がランニングコストとなります。費用を抑えるには「フィット to スタンダード」の徹底・段階的導入・データ品質の事前整備・IT補助金の活用が有効です。

▶詳しくはInfor導入の見積相場・費用・コストをご覧ください。

Infor導入の発注・外注・依頼方法

Infor導入の発注・外注方法

Infor CloudSuiteの導入は、Infor認定実装パートナー・グローバルSI・国内大手SIerへの外注が一般的です。外注先の種類は①Infor認定実装パートナー(製品知識×中堅企業対応)、②グローバルSI(アクセンチュア・デロイトなど)(大規模・グローバル展開)、③国内大手SIer(国内法規制対応・既存システム連携)の3種類に分類されます。

発注プロセスは、RFI発行(1〜2か月)→RFP作成・提出(1〜2か月)→提案評価・パートナー選定(1か月)→契約締結(1か月)の4ステップで進めます。グローバルERP特有の注意点として、SaaS契約のデータ所在地・解約条件・日本語対応・国内法規制への対応確認・スコープ管理(変更管理プロセス)が重要です。

▶詳しくはInfor導入の発注・外注・依頼方法をご覧ください。

まとめ:Infor導入を成功させるための総括

Infor導入を成功させるためのポイント

Infor CloudSuiteは、製造・ヘルスケア・流通・ファッション・建設などの業種において、業種特化型クラウドERPとして高い競争力を持つ製品です。グローバル67,000社での実績と、AWS上のマルチテナントSaaSによる継続的な機能進化が強みです。日本市場でも製造業・物流企業を中心に採用が進んでいます。

Infor導入を成功させるための重要ポイントを総括します。

【①業種・製品の正しい選定】自社業種に最適なCloudSuiteシリーズを慎重に選ぶ。製造・流通・ヘルスケアなど業種ごとに最適な製品が異なり、選定ミスは後工程での大規模な手戻りにつながります。

【②フィット to スタンダードの徹底】経営トップのリーダーシップのもと、業務プロセスをInforの業種標準に合わせる姿勢を貫くことで、カスタマイズコストと保守リスクを大幅に低減できます。

【③実績ある認定パートナーの選定】同業種でのInfor導入実績が豊富で、日本語対応・ローカライズ力があり、稼働後サポートまで対応できるパートナーを選ぶことがプロジェクト成功の鍵です。複数社への相見積もりで比較評価することも重要です。

【④費用の透明な把握と予算管理】初期費用(ライセンス・実装・インフラ・教育)とランニングコストを含めたTCOで評価し、スコープ管理を徹底して費用超過を防ぎます。IT補助金の活用も積極的に検討しましょう。

【⑤データ移行とトレーニングへの十分な投資】データ移行の品質とユーザートレーニングはGo-Live後の定着に直結します。プロジェクト初期からデータクレンジングを開始し、エンドユーザーへの教育に十分な工数を確保することが重要です。

Infor CloudSuiteは大きな投資ですが、業種特化の高いフィット率・グローバルスタンダードの機能・クラウドによる継続的進化を活用することで、製造・流通・ヘルスケアなどの業種における競争優位の確立に貢献します。まずは信頼できるInfor認定パートナーへの相談から第一歩を踏み出してください。

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株式会社riplaでは、IT事業会社出身のプロフェッショナルが「Impact-Driven型支援」を通じて、プロダクトやシステムの納品・提供を目的とせず、お客様と同じ目線で、事業成果の達成をゴールとして、高品質なDX/開発支援をいたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。IT事業会社出身のプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、「Impact-Driven型支援」を掲げ、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の実現に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。

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