基幹システム/ERP更改の進め方/やり方/流れや方法/手法/工程/手順

基幹システム・ERPの更改プロジェクトは、企業の命運を左右すると言っても過言ではありません。会計・販売・在庫・生産管理といった業務の根幹を支えるシステムを刷新するこの取り組みは、失敗すれば数億円規模の損失と数年間の業務混乱を招くリスクがある一方、成功すれば生産性の飛躍的向上と競争力強化を実現できます。にもかかわらず、「何から始めれば良いかわからない」「ベンダーに言われるがまま進めて炎上した」という声は後を絶ちません。

本記事では、基幹システム・ERP更改プロジェクトを成功に導くための7ステップの進め方を、ERP特有の課題であるFit to Standard戦略やカスタマイズ問題を中心に詳しく解説します。炎上プロジェクトの立て直し方法、経営陣への予算獲得プロセス、中小企業向けの現実的なロードマップまで、現場で培った実践的な知見をもとにお伝えします。この記事を読み終えた時点で、ERP更改プロジェクトの全体像と成功の鍵を掴んでいただけます。

本テーマに関する全体ガイドは、以下の記事をご覧ください。

▼全体ガイドの記事
・基幹システム/ERP更改の完全ガイド

基幹システム/ERP更改とは?更改が必要になるタイミング

基幹システム・ERP更改の概要

基幹システム・ERPの更改を検討する前に、まず対象システムの定義と業務への影響範囲を正確に把握することが不可欠です。また、「更改」「バージョンアップ」「新規導入」はそれぞれ意味が異なるため、混同したまま進めると方針ブレや予算超過の原因になります。

基幹システム・ERPの定義と業務への影響範囲

基幹システムとは、企業の中核業務を支える情報システムの総称です。具体的には、会計・財務管理、販売管理、在庫・購買管理、生産管理、人事・給与管理といった業務領域を指します。これらを統合して管理するパッケージソフトウェアがERP(Enterprise Resource Planning:統合基幹業務システム)です。SAP S/4HANA、Oracle EBS・Fusion Cloud、Microsoft Dynamics、弥生・奉行クラウドなどが代表的な製品です。

基幹システムの特性として、企業のほぼ全部門がシステムに依存して業務を行っている点が挙げられます。販売部門が受注を入力し、在庫部門が出荷指示を受け取り、経理部門が請求・入金を処理する一連の流れがすべてシステム上で完結します。このため、システムが止まると業務全体が停止するリスクがあり、更改プロジェクトは「会社全体が参加する大規模案件」となります。調査会社IDCのレポートによれば、ERP導入・更改プロジェクトの平均期間は18ヶ月〜36ヶ月、大企業では5年以上かかることも珍しくありません。

ERP更改・バージョンアップ・新規導入の違い

「更改」とは、現行の基幹システムから別のシステムへ乗り換える、あるいは同一製品のメジャーバージョンを刷新することを指します。一方「バージョンアップ」は、同一製品の中でのマイナーアップグレードや保守更新を指し、工数・費用ともに更改より小さく済むことが多いです。「新規導入」は、これまでシステムを持っていなかった業務領域に初めてERPを入れるケースです。

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